2017年5月31日水曜日

森から直売プロジェクト その1 製材

新たな取り組みとして、間伐した材の中から建築用材に使える材(いわゆるA材)を製材・加工し直販するというプロジェクトに挑戦しています。トレーサビリティ100%、森からユーザーまでを直接つなぎます。

搬出作業の様子。間伐材と言ってもピンキリで、太くてまっすぐな材はA材として使えます。

これまでA材は原木市場に出していました。市場はどんな材も・すぐに・確実にお金になるという点では便利なのですが、運賃や手数料が引かれるのと、どこの誰が使うのかも分からないのはあまり面白くもないので、昨年度の冬に伐った材は地元の製材所とタッグを組み、自分たちで床板などの製品にすることにしました。

今回は時間をかけて自然に乾かす天然乾燥を行うので最終製品になるまでには数か月かかりますが、丸太が製品に変わっていくまでの様子を何回かに分けて紹介していきたいと思います。普段は知ることのないであろう木材の裏側に興味をもってもらえると嬉しいです(プロの方にとっては当たり前の話なので、鼻で笑ってやってください)。

製材所に運び込まれた材。写真に写ってるのはごく一部です。
台車に乗せられた丸太。レールの上を丸太が前後に動いて帯ノコ(高速回転する帯状のノコギリ)で挽いていきます
太さや反り具合をみながらどうやって材を取るか決めていきます

1本1本違う材を無駄なく加工するのはまさに職人技!どんな丸太かどんな材になるのかを知ることは、山で造材(長い丸太を3mや4mに切り揃える作業)の際にも役立ちます。
一番手前はさらに小割にして板を取る材。その奥の周辺の材からは細かい板(胴縁)を取ります。一番奥は製材品にならない端材。これも引き取って薪にし、木を余すところなく活かします。

帯ノコで挽かれただけの材はザラザラした粗挽きという状態です。後でモルダー加工(カンナで表面を削ってツルツルに仕上げる処理)を行うので、最終的にほしい寸法よりも数ミリ大きく挽いてあります。

次の工程は乾燥です。まだまだ先は長い・・・。

挽いた材のうち一部は利用先が決まっていますが、販売できる材(主に内装用板材)もあるので興味がある方はお問合せください。

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