2018年3月22日木曜日

里山樹働隊の活動は一般社団法人奏林舎に引き継ぎます

2018年3月に、三河地域の森林整備を推進する一般社団法人奏林舎を設立いたしました。

これまで里山樹働隊として進めてきた活動は奏林舎に引き継いで活動して参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。

里山樹働隊 代表
一般社団法人奏林舎 代表理事
唐澤晋平

2017年12月11日月曜日

搬出が進んでいます

木下町の現場、作業道開設と伐倒はひと段落。林内作業車での搬出を進めています。今の山の出材目標は50立米です。補助金の締め切りもあるので年内にはあらかた片づけたい!


写真の一番手前の材は、乙川に現在建設中の人道橋用に出荷予定のヒノキ材(直径18㎝以上、4m)。岡崎の市街地のシンボルとなる橋に自分たちが間伐した材が使われるのはとてもワクワクしますね。


ユンボにグラップルのアタッチメントをつけたことで作業負担も減り、ようやく林業らしくなってきました。(教えてくれた恵那の佐藤大輔さんありがとう!)

2017年10月30日月曜日

ユンボはじめました


遂に中古の3tユンボを購入してしまいました。

林内作業車だけでは作業の幅に限界を感じていたけれど、これで道を作ったり材を運び出すのもぐっと楽になります。グラップルも購入したので作業効率は倍くらい違うんじゃないかな?

新しい現場でさっそく作業道の開設を進めています。故障しませんように!

2017年9月1日金曜日

平成29年度岡崎きこり塾 参加者募集中!


岡崎きこり塾は森林整備を担う人材育成を目的とした講座です。

まったく林業に携わったことのない方でも、森林の生態や間伐する木の選び方、チェンソーの使い方や木の伐倒方法などをしっかり学べます。

里山樹働隊のメンバーもきこり塾の卒業生がいます。
山を持ってて整備したい方も、山はないけど林業に興味がある方もおススメです!

■人工林間伐基礎講座
 ○日時:平成29年10月7日(土)、14日(土)、21日(土)、28日(土)
   各回9時~16時
 ○場所:森の総合駅(岡崎市樫山町)および千万町町の山林
 ○参加費:2,000円 (別途保険料800円)
 ○定員:15名


■人工林間伐実践講座
 基礎講座修了者、もしくはチェンソー講習修了者が対象です。
 ○日時:平成29年11月11日(土)、18日(土)、25日(土)、12月2日(土)
      各回9時~16時
 ○場所:森の総合駅(岡崎市樫山町)および千万町町の山林
 ○参加費:2,000円 (別途保険料800円)
 ○定員:15名

【お問い合わせ・申し込み先】
 岡崎市環境部環境政策課
 TEL:0564-23-6921
 FAX:0564-23-6536

2017年6月30日金曜日

森から直売プロジェクト その2 乾燥

前回の記事では、丸太を板や角材に製材する過程を紹介しました。挽いたばかりの材はまだ含水率が高い状態です。未乾燥材はグリーン材という規格で販売されていますが、柱がさけたり板が曲がったりする可能性が高いです。

製材したての材。触るとしっとりします。
土木工事などではグリーン材でも十分ですが、普通はしっかりと乾燥させて木が動かなくなったものを利用します。

乾燥方法には人工乾燥(KD材)と天然乾燥(AD材)があります。人工乾燥はその名の通り大きな倉庫の中に材を置いて熱を送り込んで短期間(数日~数週間)で乾燥させる方法で、今の材の主流です。ホームセンターでもKD材と書いてある木がたくさん置いてあります。

行きつけのホームセンター(ジャンボエンチョー)にて
天然乾燥は材を自然に乾燥させる方法で、時間はかかりますが(数か月~数年)、人工乾燥に比較して木の香りや粘り気が保たれます。昔は当たり前でしたが、最近では木にこだわった職人さんや工務店じゃないと使ってないかと。

木を洗濯物に例えれば、グリーン材は濡れたまま、人工乾燥は乾燥機で乾かしたもの、天然乾燥は天日に干して乾かしたものだと思ってください。

前置きが長くなりました。さて、今回挽いた材はもちろん天然乾燥です。急ぐものでもないし、本物の木の良さをちゃんと知ってほしいですからね。製材したものを品質に応じて仕分けつつ、薄い板をはさみながら積み重ねていきます(桟積み)。

薄い板を挟みながら積み重ねていきます。
こちらは杉の太い木を板にしてもらいました。テーブルとかカウンターに使えるかな?
同じ山の木でも節だらけの材から節の無い綺麗な材までいろいろ出てくるので、仕分けていきます。
桟積みが終わりました。このまま自然の力に任せて乾燥させます。
今回は薄めの板材が中心ですが、3か月は置いてから仕上げたいと思います。板はまだ鋸でひいたままのザラザラした状態です。このままでも使えますが、用途によっては表面を磨く処理や、床板にするなら横方向に材をつなぐ「さね加工」が必要です。モルダーという機械を通すことで一気に仕上げることができます。

次回はこのモルダー処理をして最終製品が出来上がるまでをご紹介します・・・が、材が乾くまでしばしお待ちください。。

2017年5月31日水曜日

森から直売プロジェクト その1 製材

新たな取り組みとして、間伐した材の中から建築用材に使える材(いわゆるA材)を製材・加工し直販するというプロジェクトに挑戦しています。トレーサビリティ100%、森からユーザーまでを直接つなぎます。

搬出作業の様子。間伐材と言ってもピンキリで、太くてまっすぐな材はA材として使えます。

これまでA材は原木市場に出していました。市場はどんな材も・すぐに・確実にお金になるという点では便利なのですが、運賃や手数料が引かれるのと、どこの誰が使うのかも分からないのはあまり面白くもないので、昨年度の冬に伐った材は地元の製材所とタッグを組み、自分たちで床板などの製品にすることにしました。

今回は時間をかけて自然に乾かす天然乾燥を行うので最終製品になるまでには数か月かかりますが、丸太が製品に変わっていくまでの様子を何回かに分けて紹介していきたいと思います。普段は知ることのないであろう木材の裏側に興味をもってもらえると嬉しいです(プロの方にとっては当たり前の話なので、鼻で笑ってやってください)。

製材所に運び込まれた材。写真に写ってるのはごく一部です。
台車に乗せられた丸太。レールの上を丸太が前後に動いて帯ノコ(高速回転する帯状のノコギリ)で挽いていきます
太さや反り具合をみながらどうやって材を取るか決めていきます

1本1本違う材を無駄なく加工するのはまさに職人技!どんな丸太かどんな材になるのかを知ることは、山で造材(長い丸太を3mや4mに切り揃える作業)の際にも役立ちます。
一番手前はさらに小割にして板を取る材。その奥の周辺の材からは細かい板(胴縁)を取ります。一番奥は製材品にならない端材。これも引き取って薪にし、木を余すところなく活かします。

帯ノコで挽かれただけの材はザラザラした粗挽きという状態です。後でモルダー加工(カンナで表面を削ってツルツルに仕上げる処理)を行うので、最終的にほしい寸法よりも数ミリ大きく挽いてあります。

次の工程は乾燥です。まだまだ先は長い・・・。

挽いた材のうち一部は利用先が決まっていますが、販売できる材(主に内装用板材)もあるので興味がある方はお問合せください。

2017年5月5日金曜日

薪づくり、進行中!

4月で間伐の現場はひと段落。ここから夏までは搬出した間伐材を薪に加工します。玉切り、薪割機での加工、パレットへの積み上げを分担してバリバリ作っていきます。



針葉樹の薪なら半年も置けば十分乾くので、1年の中でどんどん作ってどんどん使うサイクルが可能です。広葉樹の薪も少しは作ってますが、1年は置かないといけないので在庫コストが高くなります。


一口に間伐材といっても太くてまっすぐな材から曲がったり変色のある木まで様々。もちろん良い材は板や柱として使いますが、そこからあぶれた材は薪を最後の出口とすることで森林資源の有効活用ができるんです。

里山樹働隊で作った薪はみかわエコ薪として販売しています。ぜひご利用ください!